昨日は「ツミの声」でしたが今日は書籍の「罪の声」を。
これは今年読んだ本の中で「私的2021年№1」の本となるかもしれません。
1984年から翌1985年にかけておきた「グリコ森永事件」を題材とした本で、企業名などは架空のものになっていますが、綿密な取材により作者曰く「作中の犯人はフィクションだが、各事件の発生日時、犯人による脅迫状・挑戦状、事件報道は極力史実通りに再現しました」と記載されているように、未解決事件ではありますが、かなり真相に近いところにあるだろうという迫力があります。「永遠の0」以来、一日で一気読みした本でありました。
映画も観ましたが、原作をだいぶ端折っているところもあって、絶対に原作の方が面白いです。
事件当時高校生で、殺人や金品が強奪される事もなく犯人が何をしたいのか全く分からず、報道で株価操作というのは記憶にあったり「キツネ目の男」が流行語にもなりましたが、事件の概要やあるいは内情部分はかなり核心に在るのではと感じました。
当時の記憶があり、ご興味ある方は是非ともご一読くださいませ。尚、wiki先生に事件概要が時系列で整理されていますので、そちらを読んでから本書を読むと、時間軸が整理しやすいです。
罪の声
ツミの声と掛けてるところがすごいですねぇ。
引き出し多いとこんな事も出来るんだなと感心してます♪
グリコ森永事件、不思議でしたよねぇ。
大人も誘拐されるんだ!と当時思ったものです。
あれから色んなパターンの事件が増えていきましたもんね。。。
■YOKO*さん、こんにちは。
ツミという鳥を見て、それを記事にしたくて「ツミ=罪」となった次第ですが、この本はホント面白くて、いつか記事にしようと思っていたのもあったんです。
グリコ森永事件も後半の方で、これまでと違う展開が犯人サイドであったのですが、そういう内情であったか!と納得したり、捜査側が縄張り争いで杜撰なところがあった事実とか、真実と仮説の境目が分からない良本です。
いやー、面白そうですね。早速取り寄せて読んでみたいと思います。奇遇なのですが、実は85年の夏、夫と一緒に神戸ビーフのステーキを食べようと神戸に行ったのですが、ポートピアホテルの鉄板焼ですぐ近くのカウンターにテレビでよく見かけた人がご家族と共に食事に来られていたんです。ええ、江崎社長でした。有名スターを見るより驚きました。あの事件のあとですから。良い本をご紹介くださって感謝です。
■カナダの豚さん、こんばんは。
85年の夏だと誘拐事件の翌年の夏ですね。
異常な体験をし、そうしてご家族での団らんの時間を持たれている事は、つまりは無事に開放されたからであって、本当に良かったですよね。
そしてご家族との団らんのひと時に居合わせたという事も、これもまた貴重な体験をされましたね。
記事に書きましたが、一度wiki先生を読まれると、時系列やその時行われた奇異とも感じる行動の裏事情などが分かってきて、より夢中になって読めます。
私は初め30ページほど読んでから、wiki先生を見て、また初めから読み直しました。
多分数年後にまた読み直します。それぐらいフィクションとノンフィクションがきっちりとはまった本になっています。